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ファクタリングと売掛債権担保融資の違い|ABLとの比較

売掛金を使った資金調達には、大きく分けて「売る(ファクタリング)」と「担保に借りる(ABL=売掛債権担保融資)」の二つの選択肢があります。どちらも同じ売掛債権を対象とするため混同されがちですが、法的性質・コスト構造・返済義務・会計処理は根本的に異なります。2026年4月時点の情報をもとに、両者の違いを6つの論点で整理し、どちらを選ぶべきかの判断軸を示します。最新の条件は各社公式サイトで必ずご確認ください。

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ABL(売掛債権担保融資)とは

ABL(Asset Based Lending)は、売掛債権や在庫などの動産を担保に金融機関から融資を受ける仕組みです。売掛債権担保融資はABLの代表的形態で、保有する売掛金を担保として差し入れ、その範囲内で借入を行います。債権は譲渡登記または通知を伴う形で担保設定され、貸し手は万一の返済不能時に担保債権を回収して弁済に充てます。

主な提供主体は銀行・政府系金融機関(日本政策金融公庫など)・一部のノンバンク。中小企業庁も「売掛債権担保融資保証制度」を通じてABL活用を後押ししてきた経緯があり、無形資産(売掛金)を担保として有効活用する仕組みとして位置づけられます。融資枠を設定し、売掛金残高に応じて必要な時に引き出す「極度貸付型」が多いのも特徴。継続的・反復的な資金需要に対応できます。

ファクタリングとの法的性質の違い

最大の違いは法的性質です。ファクタリングは「売掛債権の売買契約」。利用者は売掛金をファクタリング会社に売却し、対価として買取金額を受け取ります。債権の所有権はファクタリング会社に移転し、以後の回収リスクも原則として移転します(ノンリコース契約の場合)。

一方ABLは「金銭消費貸借契約+債権担保契約」。債権の所有権は利用者に残ったままで、担保権のみが金融機関に設定されます。融資金は返済義務を伴い、返済期日までに利息とともに返済する必要があります。

この違いから、ファクタリングは「売掛金の前倒し現金化」、ABLは「売掛金を活用した借入」と性格づけられます。会計処理・税務処理・信用情報への影響も、この法的性質の違いに由来して異なってきます。

金利と手数料のコスト比較

コスト構造も対照的です。ファクタリングは手数料方式で、2社間で相場8〜18%、3社間で相場1〜9%が一般論。期間概念がなく、売掛金が入金されるまでの単発コストとして発生します。

ABLは金利方式で、年率2〜9%程度が相場。銀行系で低めに、ノンバンク系で高めに設定される傾向です。融資期間に応じて利息が発生するため、借入期間が長いほど総コストが膨らみます。

単純な年率換算ではABLの方が低コストに見えますが、ファクタリングは短期・単発、ABLは中長期・継続利用が想定される点で用途が異なります。1ヶ月以内の短期資金なら両者のコスト差はそれほど大きくならないケースもあります。調達期間と必要額を踏まえて比較してください。

返済義務と償還請求権

返済義務の有無は実務上極めて重要な論点です。ファクタリング(ノンリコース契約)は、売掛先が倒産しても利用者に返済義務は及びません。回収リスクがファクタリング会社に移転しているためです。一方、リコース契約(償還請求権あり)のファクタリングも存在し、この場合は売掛先倒産時に利用者が買い戻す義務を負います。

ABLは融資契約のため、売掛先が倒産しても利用者の返済義務は消えません。担保である売掛金が回収不能になった場合、他の財産から弁済する必要があります。つまり、売掛先の信用リスクは最終的に利用者が負担する構造です。

売掛先の倒産リスクに備えたい場合、ノンリコース型ファクタリングの方がリスク移転の観点で有利。一方、売掛先の信用力に自信があり、低コストを優先するならABLが選択肢になります。

決算書・オフバランス化への影響

会計処理への影響も両者で異なります。ファクタリングは債権売買として処理され、売掛金が減少し現金が増加します。バランスシートから売掛債権が外れる「オフバランス化」が実現するため、総資産圧縮・自己資本比率改善・ROA改善などの効果が期待できます(真正売買の要件を満たす場合)。

ABLは借入として処理されるため、売掛金はそのまま資産に残り、借入金が負債に計上されます。総資産も負債も増加し、自己資本比率は低下方向に働きます。信用情報・決算書上に借入実績が残るため、次回の融資審査にも影響します。

銀行融資枠を温存したい、財務指標を改善したい、オフバランス化メリットを享受したいといったニーズにはファクタリングが、借入枠として柔軟に使いたいならABLが、それぞれ適性があります。税務・会計処理は会社ごとに異なるため、顧問税理士への確認を推奨します。

どちらを選ぶべきか

両者の使い分けの目安は以下の通り。

ファクタリングが向く場面:即日〜数日の緊急資金需要/赤字・税金滞納等でABL審査が通りにくい/売掛先倒産リスクを移転したい(ノンリコース型)/決算書をオフバランス化したい/信用情報に履歴を残したくない。

ABLが向く場面:中長期・継続的な運転資金/低金利での調達が可能な信用力がある/売掛先の信用力に自信があり倒産リスクが低い/融資枠として繰り返し利用したい/銀行との取引実績を積みたい。

2026年4月時点で、ファクタリングはビートレーディング、OLTA、PMG、QuQuMo、アクセルファクター、ベストファクター、labol、ファクタリングNo.1、みずほファクター、三菱UFJファクター等の選択肢があります。ABLは銀行・政府系金融機関が中心。両者は排他的ではなく、状況に応じた使い分け・併用が実務的です。

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よくある質問

銀行ならどちらを勧められる?

取引先銀行の方針と事業状況によります。一般論として、銀行はまず通常の融資やABLを勧める傾向があります。融資実績を積みたい、金利を抑えたい、中長期的な資金繰りを整えたいといった場合はABLが有力。一方、審査が通りにくい・即日資金が必要・オフバランス化したいといったニーズは、銀行系ファクタリング(みずほファクター、三菱UFJファクター等)や独立系ファクタリング会社の方が適します。メインバンク担当者に事業状況を相談した上で、銀行提案と独自選択肢を比較検討するのが実務的です。

ABLでも即日調達できる?

通常は難しいのが実情です。ABLは融資契約であり、決算書精査・担保評価・譲渡登記などの手続きが必要。最短でも1〜2週間、標準的には1ヶ月程度の期間を要します。即日〜数日の緊急資金需要には、オンライン完結型ファクタリング(OLTA、QuQuMo、ペイトナーファクタリング、PAYTODAY等)の方が適しています。時間的余裕があり低コストを優先するならABL、スピードを優先するならファクタリング、という住み分けが一般的。

売掛金を譲渡する点は同じ?

形式的には似ていますが、法的意味は異なります。ファクタリングは債権の「完全譲渡(売買)」であり、所有権がファクタリング会社に移転します。ABLは「担保としての譲渡」で、債権の所有権は利用者に残り、担保権のみ金融機関に設定されます。どちらも債権譲渡登記を使うことがありますが、ファクタリングは売買目的、ABLは担保目的という位置づけの違いがあります。売掛先への通知・承諾の有無、倒産時の扱い、会計処理もこの違いに応じて変わるため、契約書で「売買なのか担保なのか」を確認することが重要です。

まとめ

ファクタリングとABLは、どちらも売掛債権を活用する調達手段ですが、「売る」と「借りる」の根本的違いがあります。ファクタリングは短期・単発・リスク移転・オフバランス化に、ABLは中長期・低金利・継続枠としての活用に、それぞれ適性があります。2026年4月時点の情報をもとに執筆していますが、条件は随時変わるため最新情報を各社公式サイトでご確認ください。

免責事項

本記事は2026年4月時点の公開情報をもとに一般論として執筆しており、各社の手数料率・金利・審査基準は随時変更されます。相場レンジは目安であり、実際の条件を保証するものではありません。ファクタリングは売掛債権の売買であり、融資ではありません。ABL(売掛債権担保融資)は融資契約であり、返済義務と利息負担が発生します。契約前に契約書・償還請求権・諸費用を十分に確認してください。税務・会計の個別判断は税理士等の専門家へご相談ください。給与ファクタリングは本記事の推奨対象外です。最終判断はご自身の責任で行ってください。

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